KAMEKER3
使用方法
機能紹介
KAMEKER3の特長
コンパクト
KAMEKER3の本体の大きさは、タテ150㎜、ヨコ110㎜、厚み27㎜と非常にコンパクトです。
しかもこの中に、通信機、センサ、電源の全てが含まれているため、設置場所を選ばずどこでも設置が可能。
また、運搬の際もトラック等を必要とせず、センサが反応しないように厚手の布や空気を含む梱包材で包めば、カバンにもすっぽり収まるサイズです。
自社で製造する静電容量式センサ
KAMEKER3に使用しているセンサは自社工場で製造し、そのセンサには、弊社の得意技術である静電容量式を起用しています。
静電容量方式のセンサで一般的にもっともなじみがあるのは、スマートフォン等のタッチパネルではないでしょうか。
タッチパネルに使用されているセンサは、指とタッチパネルの間に発生する微弱な静電容量の変化から触れた位置を検出します。スマートフォンに触れた指には、微弱な電流が流れるので、指とセンサ間がコンデンサのように働き、静電容量が発生します。この静電容量の量の変化を検知するのが静電容量式のセンサです。
静電容量式は、温度環境の変化に弱い特性があり、屋外で使用される水位計等にはあまり使用されていない技術です。弊社は過去30 年間、大手センサメーカーの協力会社として工場内で使用される設備用の FA センサを製造してきた静電容量による検出技術のノウハウを活かし、「水を知る水を知らせる」商品の開発に取り組み、KAMEKER3の誕生に至りました。
非接触で検知
この部分に
センサが内蔵
されています
KAMEKER3の本体は、ご覧のとおり「ただの箱」のように見えます。水を検知するセンサは箱の内部に設置され外側からは見ること・触れることができません。
KAMEKER3に使用している静電容量式のセンサの大きな特徴として「非接触」での検知があります。水に直接触れなくても水の検知が可能なため、センサの機構部分を露出することなく水の検知ができます。水位計によく使用される技術であるフロート式や電極式等のセンサで起こりがちなセンサ部の腐食や目詰まり等の心配がなく、センサに対するメンテナンスはほとんど必要がありません。
水が来たことを検知
KAMEKER3の特長は「シンプル」であることです。
そのため、水を検知する機能も「水がきた」ことを検知することだけに特化しています。
検知したい高さに合わせてセンサを設置することで、その地点に水が到達したことをお知らせします。
機能をシンプルにしたことで、システムや電気的な専門知識 は不要となり、どなたでも簡単に使用していただけることが可能です。
セルラー通信式
KAMEKER3は、LTE-M 通信を利用した 「セルラー通信式」を採用しています。
LTE-M通信とは、LPWAの中の一つで、M2Mで使用されることを想定された通信技術です。通信事業者が既に保有しているLTEの基地局をそのまま利用していることから、携帯電話(KAMEKER3においてはKDDI)が使用可能なエリアであれば通信可能となっています。
KAMEKER3にはこの機能を有する通信機があらかじめ内蔵されているため、センサの設置の際のアンテナ工事やネットワークの配線工事等が不要で、納品後すぐの使用が可能です。
※山奥等携帯電話の電波の届きにくい場所や周囲を鉄板で囲まれた場所では使用できないことがあります。
電池式
KAMEKER3は、市販の電池で稼働しています。
内蔵されている通信機には単4電池2本、センサ部には単3電池3本を使用しており、2年以上の稼働が可能です。
このため、設置の際の電源工事が不要、電源のない場所にも設置が可能です。
※浸水した場合にはその都度電池を交換してください。
※単3電池はパナソニック製エボルタ電池、単4電池はリチウム電池の使用を想定しています。(エボルタはパナソニック株式会社の登録商標です)
電池交換方法
製品本体の背面のネジ(6カ所)をプラスドライバーで外して裏蓋を開けます。
(センサを裏向けに置くとセンサが検知し続ける場合がありますので、手で持つか、厚めの布などの上で作業ください。)
古い電池を取り外し、新しい電池を正しい極性で取り付けてください。極性(+、-)を逆に取り付けると故障の原因になります。
単3電池はセンサ部の電池でパナソニック製エボルタ電池。
単4電池はリチウム電池で通信機の電池。
製品本体の裏蓋を戻し、プラスドライバーでネジをしっかり締めます。締め方がゆるいと防水性能が十分に発揮されない場合があります。(締付トルク値:0.35N・m/3.5kgf・cm)
低価格
KAMEKER3の価格は、他の水位計と比較して低価格です。
高価な水位計では、今まで設置できなかったような農水路への設置や自治会様ごとで購入・設置いただくことで、浸水情報をより身近な情報としてご活用いただけます。
LINEで通知
KAMEKER3は、浸水アラート通知をLINEで行います。
LINEは、国内の月間利用者数8,600万人(日本人口の約68%が活用)※LINE株式会社 マーケティングソリューションカンパニー 2021年1〜6月期版より)を誇るSNSツールです。
浸水アラート通知を広く普及しているLINEで行うのはKAMEKERの特長です。
自己診断機能
センサから1日に1回、センサや通信の機能が正常なことを確認するための信号を飛ばしています。この信号が一定期間とだえると予め登録された管理者のもとにメールやLINEでセンサの不具合を通知します。